前回、「タンタン」シリーズの話を書いていて、ふと思い出した本がありました。
「タンタン」と同じような感じで、外国の漫画絵本(というのか分かりませんが)で、少年が冒険をする物語だったのですが、図書館で借りて読んだ後、数年経って、もう一度探しても見つからず、それ以来、ずっと謎のままでした。
内容やキャラクターの容姿などは覚えているのですが、登場人物の名前は記憶にありませんでした。タイトルや作者も全く思い出せず、いつ頃、どこの国で出版されたかも、奥付などを確認していなかったので、当然知りませんでした。
時折思い出して、インターネットなどで内容を検索して調べても、それらしいものがなくて、半ば「あの本は現実に読んだんじゃなくて、夢だったかも…?」と思い始めたくらいでした。
「タンタン」のことを書いていて、その本のことを思い出し、うろ覚えの内容を検索ワードに入れて、久しぶりに調べたところ、わりとあっさりと答えが見つかりました。これまで調べた検索ワードが悪かったのか、ネットに情報が存在していなかったのか、その両方かもしれませんが、とにかく、今回、十数年(?)探していた本を発見することができました。
それが、ロラン・パルスリエ「七つの緑の玉の秘密」シリーズです。
「タンタン」とは、全くお話の系統が違って、こちらは、魔法や不思議な玉が出てくる、ファンタジー要素の強い物語です。
3巻まで読んで、物語の先が気になっていたのですが、調べたところ、日本では3巻までしか翻訳されていないらしく、続きは原語(フランス語?)の物を手に入れるしかないようです(読めるか自信はないのですが、ちょっと欲しいような気はしています)。
このお話は、とてもしっかりと作りこまれた世界観があって、ファンタジーさと、妙な現実感が融合した物語だったように記憶しています。「七つの緑の玉」を核に、主人公の少年と魔法使いなどが関わり合い、物語が展開していくのですが、結構複雑で、何回か読み返したのを覚えています。
1巻が特に、私の中では強烈に印象に残っています。自分の暮らす小さな街しか知らない主人公の少年は、ある日不思議な形の珍しい石(?)を手に入れます。そして、決心して、外の世界へ行くために、不気味な森を抜けるのです(その森を抜ける描写がなんだか不気味で、読んでいてほんとにドキドキしました)。
大変な苦労をして、森を抜けるとそこは白い砂浜で、不思議な形の珍しい石(それは貝殻でした)は、そこら中に転がっていて、水はしょっぱくて(海水です)、こんなもののために苦労したのか、と、主人公は、がっかりして膝をつく、というところで1巻が終わりだったと思います。
ずいぶん昔に読んだので、細部は間違っているかもしれませんが、大筋はこんな感じでした。途中までのドキドキ、ハラハラを乗り越えて、最後、主人公が、がっかりして終わるという突然の終わり方に「えっ!ここで終わり…?」という驚きがあって、その放り出されたような気持ちのアップダウンを、今でもなんとなく覚えているくらいです。
今は、世の中に色んなファンタジーの物語が沢山あるのですが、そういうものを見慣れた方にも、新鮮な気持ちで読める本じゃないかなと思います(私も、3巻までしか読んでいないのですが)。ぜひ、全巻日本語で出版してほしいなあ、と願っています。
そして、今回、ずっと探していた本があっさり見つかったので、意外と時間が経って、もう一度調べると分かることもあるのだなあ、と、ちょっとした驚きと、感動がありました。
昨今、色々と発達しているので、断片的な情報しかなくて、昔調べてもたどり着けなかったことも、今調べると求めていた答えを得られるかもしれません。
さて、曼荼羅アートです。
シンプルなものが続くと描き込みの多いものを描きたくなります。
特に何か具体的なイメージがあるわけではないのですが、白い線が際立つような着色にしたいなと思います。

ランキングに参加しています。クリックいただければ、ブログ作成の励みになります。よろしくお願いいたします。